最近読んだ本についてメモ(2019年1月)

だいたい月イチくらいのペースで書店に足を運んで気になった書籍をチェックしているのですが、読んだ本についてかんたんに紹介しておきたいと思います。

JavaScript コードレシピ集

あいかわらずJavaScriptを勉強しようと思いつつもダラダラと怠けてしまっている私。

逆引き辞典というふうに書いてありましたが、実践的なサンプルも載っているため、初心者向けの学習用教本としても活用できそうです。
書店で即購入しようか迷いましたが、立ち読みしてみて本のサイズの割りにページ数が分厚くて読みづらそうだったので、いずれ電子書籍版を購入して勉強しようと思っています。

今すぐ使えるCSSレシピブック

中級者向けの内容ということでしたが、確かに最初の章であるセレクタから異様さというか、他の本とはちょっと違う異質さを感じさせる内容になっています。
ジャンル的にいうと「CSSシークレット」に近いかもしれません。

すでに私も知っている内容もあれば、不得意であまり触れてこなかった分野や、あぁコレ知りたかったんだよねというテクニックもあったりと、読めばこれまで知らなかったCSSの使い方を発見できるかと思います。

いろんなテクニックが詰め込まれているCSSテクニック集のような本になっていますが、どれも使う頻度がそれほど少ないようなモノが多いのと、ひとつひとつの内容はネットなどで調べれば情報が得られそうなところなのが、購入をためらうポイントになりそうです。
あとはフルカラーでないのと、価格が高いのが最大のネックかもしれません。

WordPress はじめてのデザイン&カスタマイズ入門

WordPress関連書ではたぶん初となる、Gutenbergも解説している入門本。

デザイン&カスタマイズ本としては物足りなさもありますが、Gutenbergの入門書としては大いに役立ちそうです。
かくいう私もGutenbergのエディタは全然触っていないので、これから使っていかなきゃなぁと思っています。

これからWordPressでブログやサイトをつくろうという人にはオススメできるかもしれませんが、すでにWordPressを使っている人やパソコン操作に長けている人などは、Gutenbergの使い方も感覚的にわかりそうですし、この書籍も必要ないかもしれません。

ブログ・サイトの改善方法がわかるデザイン&カスタマイズ入門というよりも、Gutenbergの使い方入門として活用できるオススメの本だと思います。

あと個人的に表紙のデザインが好きです。

一歩先を進んだ入門書「CSSグリッドで作る HTML5&CSS3 レッスンブック」

2018年12月にソシムより出版されたエビスコムの「CSSグリッドで作る HTML5&CSS3 レッスンブック」を購入して読んだので、さっそく紹介したいと思います。

今回もちゃんとしっかりとソースコードを打ちながらサイト制作していきました。

他とは一味違う入門書

CSSグリッドで作る HTML5&CSS3 レッスンブックを読んで私は、他のHTML/CSSの入門書とは一味違う、他の入門書よりも一歩先を進んだレッスンブックだと感じました。

レッスンブックの「はじめに」のページで著者は『CSSグリッドをベースにしたWebページ制作を行う新しい時代のレッスンブック』と呼んでいますが、私はそれを一歩先を進んだレッスンブックと表現したいと思います。

「一歩先」の3つの要素

私が一歩先を進んだレッスンブックと表現したいという、その「一歩先」を感じた点を3つほど紹介していきます。

CSSグリッドに特化しモダンに

最近刊行された入門書ではCSSグリッドについて取り上げているHTML/CSS本も出てきましたが、ここまでCSSグリッドに特化しているのは私が見た限りではまだエビスコム本くらいしかありません。

2018年はエビスコムから書籍が3冊出ているのですが、そのいずれもCSSグリッドを取り上げており、CSSグリッド推しがハンパないです。
このレッスンブックでももちろんレイアウトはCSSグリッドのみで行っており、フレキシブルボックスですら使っていません。(フレキシブルボックスについての説明はちょっとだけ書いてありますが)

ここ最近になってフレキシブルボックスを使ったHTML/CSS本もようやく普及してきたというのに、いち早くCSSグリッドをレッスンブックで出してくるとは驚きでした。ましてや一年にCSSグリッド本が3冊も登場するなんて……

CSSグリッドを使っているということもあり、このレッスンブックではIE(Internet Explorer)は対象外となっています。ですが、その分CSSグリッドやobject-fitなど便利な機能の恩恵も受けられます。

IEで表示したサンプルサイト。レイアウトが崩れています。
レッスンブックで紹介されていたIE Busterもお試し

私は一歩先を進んだレッスンブックと表現しましたが、モダンになったレッスンブックとも言えそうです。レイアウトもモバイルファーストで作成するようになり、今年の夏に出た「CSSグリッドレイアウト デザインブック」で私が気になっていた点も改善されています。

CSSグリッドでシンプルな文書構造を実現させる「CSSグリッドレイアウト デザインブック」

シンプルで割り切った構成

この本はCSSグリッドに特化しているということもあって、内容もものすごくシンプルでスッキリしたものになっています。

エビスコム本といったらステップバイステップが特長なのですが、それはこのレッスンブックでも健在です。
他のよくある入門書では、まずはじめにWebの世界についてや、HTMLタグやCSSの説明など長い前置きがあったりしますが、このレッスンブックでは習うより慣れろといった感じで、いきなりサイト制作にとりかかります。

もちろんレッスンブックというだけあって、基本的なHTMLやCSSについての説明はありますが、とにかくまずはページをつくるというのが優先になっています。

また、サイトを制作するためのツールも機能性のあるテキストエディタをダウンロードせず、標準で用意されているメモ帳などを使っているので、環境を設定することなく読み進むことができます。

サンプルでつくるソースコードについても、とてもシンプルなモノになっています。サンプルでつくるサイトはWordPressのテンプレートでありそうなレイアウトですが、クラス名なども使わずサクサク進んでいくので、ある程度HTMLについて理解している私からすると「大丈夫なのか!?」と心配になってしまうくらいなのですが、そこはご安心を。
ちゃんと後半部分で伏線を回収するかのごとく、クラスを設定する箇所もでてきますし、CSSの仕組みについて説明するためにこのような構成になっているのだなとも感じられました。

ですが、もうちょっとクラス名を設定しておいたほうが設計的にも良いんじゃないかと思うのですが、構成の流れを考えると難しいのかもしれませんね。

今年刊行されたエビスコムのCSSグリッド本ではセマンティクスについてもかなり意識されていて、このレッスンブックでもしっかりと説明されており、マークアップはミニマリストの部屋かと思うくらいスッキリとしたモノになっています。

サイトの公開手段

他の入門書ではサイトを公開するための方法として、レンタルサーバーを契約してFTPソフトを使って公開するというやり方を教えていたりすることが多いですが、このレッスンブックではNetlifyを使って無料でサイトを公開するやり方を紹介しています。

これまでのHTML/CSS本ではせっかくフォームを作成してもそのままでは使うことができないといったことが多かったので、Netlifyだとフォームにnetlify属性を加えるだけで実際にデータを送ることができて、とても便利に感じたポイントでした。それに、お手軽なのに無料というのもありがたいですね。

サンプルサイトのフォームから送ってみたデータ

「いちばんやさしく」のいちばんやさしい部分とは

このレッスンブックの表紙には「いちばんやさしく」と書かれていますが、パソコンの使い方すら初心者の方を対象としたようなメチャクチャ親切丁寧に教えてくれているわけではありません。

ではどこがこの本の「いちばんやさしい」部分なのか、実際に読んでみるとやさしさを感じる部分にもちゃんと出会えたので、いくつか挙げてみます。

ちょうど良い合いの手の解説

このレッスンブックではWebページをすることを優先した構成になっており、初心者の方だとサンプルページ制作で書いているコードの意味がわからず読み進めていく場面もあったりするかと思うのですが、ところどころに何ページを参照してくださいと書いており、参照先の説明を読むことで理解を深めていくことができます。

しかもその参照もちょうど良く、多すぎず少なからずで、これまた絶妙な配置になっています。

凝ったサンプルのデータ

私は気になったHTML/CSS本があったら、購入する前にサイトからダウンロードできるサンプルデータを見てチェックすることが多いのですが、エビスコムはサンプルのデータもしっかりしています。

他の入門書でも章ごとの作成データがフォルダ分けされてあったりしますが、エビスコムは各章で作成するサンプルへのリンクをまとめた目次までつくられてあります。
しかもこれはHTMLでつくられているため、わざわざフォルダから開くことなくチェックすることができるので、書籍上の画像だけでなくサンプルデータを確認しながら読み進めたいという方にはとてもありがたいのではないでしょうか。

HTMLでつくられた目次のページ。ここでもCSSグリッドが使われています

つまずきにくい

たまに他のHTML/CSS本でコードを書きながら読み進めていくと、書いてあるコードどおりに表示できなかったりとかしてつまずいてしまう場面があったりするのですが、このレッスンブックではほぼそんなことはなく読み終えることができました。(初版だと私は一箇所だけあれっ?となった部分はありましたが、文章をよく読みサンプルコードをチェックすれば問題なく進められます)

これって入門書では意外と大事な部分だと思っていて、読んでいる多くの方は初心者が多いでしょうから、誤字・脱字や間違いがあったりして結果どおりにならずに困ったりすることもあったりするんですよね。

ですけど、このエビスコムのレッスンブックだと書いてあるソースコードと完成イメージのレイアウトのバランスが良く、デザイン的にも読みやすいので戸惑うことなく読み進められるかと思います。

私はいろんなHTML/CSS本をチェックして読んだりしていますけど、未だにエビスコム本を超える読みやすさの本にはまだ出逢えていません。

CSSグリッドのレッスンブックとしても使える

このレッスンブックはこれからWeb制作の勉強をはじめる方向けかと思いますが、構成が制作フローとHTML/CSSの説明に分かれているので、制作フローだけを読み進めていくことで、これからCSSグリッドを学びたいと思っている方にも十分オススメできる本になっています。

もちろんCSSグリッドについてだけでなく、その他も有益な情報が掲載されているので、レッスンブックという名前の皮をかぶった本格的なHTML/CSS本にも感じました。

もし、この本を読んでCSSグリッドにさらに興味がわいたら、よりいろいろなデザインのパターンが学べる「CSSグリッドレイアウト デザインブック」がオススメです。また、CSSグリッドを使ったモダンなWebページ制作だけでなく、フレキシブルボックスを使ったベーシックなつくりかたなども知りたいという方は「HTML5&CSS3ステップアップブック」や「6ステップでマスターする 「最新標準」HTML+CSSデザイン」あたりを読んでみるのが良いでしょう。

初学者の最初の一冊にオススメできるか

「CSSグリッドで作る HTML5&CSS3 レッスンブック」を一歩先を進んだモダンな入門書と紹介しましたが、これをいきなり初心者の方にオススメするかと言われたら微妙かもしれません。

別段このレッスンブックを一冊目として読むのが悪いというわけでなく、本の内容としては大変面白いですし、今年出た3冊のCSSグリッド本のなかでもベストな出来だと思います。

ですが、この最新の制作方法を用いたこのレッスンブックが最初の一冊目としてはどうなのかということです。
というのも、CSSグリッドを使ったレイアウトはこれまでの手法とは大きく違っているため、私としての考え方に影響しているのかもしれません。

ド初心者の方にオススメしたい手順としては、より丁寧で親切に教えてくれる「スラスラわかるHTML&CSSのきほん 第2版」とかを先に読んでから、その次の一冊として活用するが良いでしょう。
また、「本当によくわかるHTML&CSSの教科書」や「HTML5&CSS3しっかり入門教室」などでHTMLやCSSの基礎を学んでから、このレッスンブックを読んでみると、いかにこのレッスンブックがシンプルで、CSSグリッドが効果的なモノであるかを実感できるかと思います。

いろいろと伝えたい想いがありすぎて上手く書き表すことができなかったですが、一歩先を進んだ入門書「CSSグリッドで作る HTML5&CSS3 レッスンブック」は意欲作であり、私にとってちょっと遅れてやってきたクリスマスプレゼントとなりました。
中身は面白いからぜひ一度手にとって読んでみてほしいです!

プログラミングの教科書にピッタリ「スラスラ読める JavaScript ふりがなプログラミング」

JavaScriptの勉強のために「スラスラ読める JavaScript ふりがなプログラミング」を読んだので、紹介したいと思います。

ていねい親切な大人も読めるプログラミング本

本の表紙に目指したのは「究極のやさしさ」と書かれてあるように、プログラムのコードにふりがなが振られてあり、また読み下し文で意味も説明してくれているので、コードが何と書いてあるのか理解しやすくてとても分かりやすかったです。

この本はJavaScriptの本になりますが、これからプログラミングについて勉強しようという方のはじめの一冊としてもピッタリだと思います。

コードにふりがなが振ってあること、本がコンパクトサイズであること、イラストや文字のフォントなどのデザインがやさしい雰囲気につくられているため、プログラミングに対する抵抗感やハードルの高さを感じることなく読み進めることができました。

また、コードを実行するときもChromeのコンソールに貼り付けて実行していくかたちだったので、エディタさえ準備すれば容易に取り組めるのも気軽にできて良かったですね。

ふりがなプログラミングと言うと子ども向けかとも思われがちですが、中身は意外としっかりしており、取り上げている題材が請求書についてだったりと大人でも読めるプログラミング本になっています。
なかでも総当たり戦組み当たりのアルゴリズムの考え方なんかはすごいなぁと思わずうなってしまいました。

読んでいて気づいたこと・気になったこと

ここからは「スラスラ読める JavaScript ふりがなプログラミング」を読んでいるときに気になったことを挙げてみました。

エラーがでたとき

P.037の変数kakakuに入れる数値を150に変更して3行あるソースコードを貼り付けて実行すると、私の環境では結果が変わらずエラーが表示されてしまいました。

はじめて勉強する初心者の方には、エラーが表示されるとたぶん戸惑うのではないでしょうか。
このエラーの解決策というか、ちゃんと結果を表示させるためにはエラー文を読み解く、理解する必要がありますが、この書籍内にも一応ちゃんとエラーを読み解くヒントが載ってあります。

それはP.054の「エラーメッセージを読み解こう①」で解説されているのですが、できればソースコードのすぐ後のページで紹介するとか、このページを読んでねという注釈や参照が欲しかったですね。

文章にもふりがながあるとよかった

説明の仕方もわかりやすくてよくできている本だと感じましたが、プログラミングの教科書として子どもでも読めるように、文章内の難しい漢字などにもふりがなが振ってあったりすると、なおよかったしれません。

シリーズ化・続編を期待

このふりがなプログラミングシリーズは他にもPython版などもありますが、プログラミングの世界への門戸を開く一冊となってくれるのではないでしょうか。
たいへん読みやすくて分かりやすかったですが、それでもオブジェクトとかプロパティとかの話題になるとこんがらがってしまったりするので、繰り返し読み込んで理解を深めていきたいと思います。

これだけていねい親切に解説してくれる本はなかなかないので、ぜひシリーズ化、より奥深い内容を取り上げたJavaScript版の続編も期待したくなるほど、わかりやすくて面白い内容で多くの人におすすめしたい本です。

「Bootstrap 4 フロントエンド開発の教科書」のレビュー

技術評論社の「Bootstrap 4 フロントエンド開発の教科書」を読んだのでレビューいたします。
今回はWINGSプロジェクト様の書籍レビュアーに応募し、献本していただきました。
この度は書籍レビュアーに参加させていただき、誠にありがとうございます。

ここからは「Bootstrap 4 フロントエンド開発の教科書」を読んで良かったところ、悪かったところに分けて書いていこうと思います。

良かったところ

まずは「Bootstrap 4 フロントエンド開発の教科書」を読んでみて、良かったところを挙げていきます。

  • リファレンス本として役立つ
  • 機能の説明だけでなく、実践もある
  • 表紙のデザインが好き

リファレンス本として役立つ

Bootstrapの歴史から導入方法、グリッドシステムや各コンポーネントの説明などひとつひとつがしっかりと詳しく書かれているので、とてもわかりやすくて役立ちます。すでにBootstrapについてある程度理解している方は公式サイトを見ればわかるでしょうから、あまり必要ないかもしれませんが、はじめて勉強する方や私のように英語が苦手な人にとってはありがたい存在。手元にこの本を置いておいて、つまずいたりしたときなどに手を取って調べながら使ってみるのが良いかもしれません。

また、要素の説明のとき表示される結果だけでなく、定義されているスタイルまで書かれていたのも、どのように設定されているのかすぐに知ることができて好ポイント。

そして何より私が良かったと感じたのは、アクセシビリティについての配慮・説明がなされていたところです。
中にはただBootstrapの機能の紹介をするだけのところもあったりしますが、この書籍ではスクリーンリーダーなどの支援技術に伝えるためにsr-onlyクラスを使いましょう、であるとか、role属性などのWAI-ARIAについての説明などがページの各所に書かれてあったりと、アクセシビリティに関してだけでも十分勉強になります。

機能の説明だけでなく、実践もある

この書籍の良いところは機能の説明・紹介だけでなく、実践もちゃんとあるところです。第9章の「Bootstrapでモックアップを作る」では、これまで説明のあったコンポーネントなどをつかってカフェのWebサイトのモックアップをつくることができます。

実際に手を動かしながらつくっていくことでどのように実装していくのか具体的に理解しやすくなりますし、より習熟度も上がるのではないでしょうか。
これからこの書籍を読んで覚えようとしている方へのおすすめとしては、まず第1章のBootstrapの導入の仕方を読み、次に第2章のBootstrapのキモともいえるグリッドシステムについての説明を読んだら、一気にこの第9章へと飛ばして早速つくりはじめてみるのが良いかと思います。

ただ前から順に読んでいくだけじゃ勉強していてもあまり面白くないですし、理解もしづらいですから、まずは自分で手を動かしてとりあえず最後までつくってみて、後でわからなかった箇所を調べて勉強するとか、つくりながらその都度前のページに戻りながら理解していくというやり方のほうが頭に入ってくるでしょうし、面白いのではないでしょうか。

表紙のデザインが好き

今回この書籍のレビュアー募集に応募しようと思い、まずはじめの気になるきっかけとなったのが表紙のデザイン。
表紙の白と紺の色使いが好きなのと、背景のサイトのイラストがかわいらしかったので、どんな内容なのだろうかと気になったのです。
そして目次をチェックしてみてBootstrap 4についても個人的に勉強してみたいと思っていたので、応募させていただきました。

技術書といってもやはり本の表紙のデザインは気になりますし、デザインが素敵なほうが目に留まり、手にしてみたくなることも多いですからね。
また、この書籍は480ページと結構なボリュームがありますが、それを感じさせない重さと厚みで読みやすかったのも良かったところです。

悪かった(良くなかった)ところ

正直言って、この書籍を読んで私にはほとんど悪いところは見当たらなかったのですが、あえてしぼり出して挙げてみたいと思います。

全ページカラーではない

唯一気になったところといえば、全ページカラーではなかったところです。
ボタンや背景などといったカラーの説明のところではカラーページで表示されており、それは非常にわかりやすくて良かったのですが、やはりカラーページのほうが読んでみて読みやすいなと感じたので、どうせなら全ページカラーにしてもらえるとありがたかったかなと思います。

私が読んだのはレビュー用に送っていただいた書籍なので、実際に店舗で販売されているものはもしかしたら違っていたりするかもしれませんが、ご了承ください。

Bootstrapの知識がサイト設計にも役立つ

この「Bootstrap 4 フロントエンド開発の教科書」を読んでBootstrapを学習してみて感じたのは、サイト制作の設計をするときにもしBootstrapを使わなかったとしても学んだ知識が役に立つのではないかということです。
アクセシビリティへの配慮もそうですし、マージンの設定であるとか、自分でサイトを設計するときにもBootstrapで覚えた知識が活かせそうな気がしています。

私は今後、Bootstrapをつかって新たなポートフォリオサイトを立ち上げたり、WordPressにBootstrapを組み込んだテーマをつくってみようかと思案しており、その際にはこの書籍を見ながら参考にしたいと思います。


Bootstrapについてだけでなく、HTMLやCSSについてなどの理解もより深まると思いますので、これからBootstrapを勉強してみようと考えている方はぜひ一度読んでみることをおすすめします。

CSSグリッドでシンプルな文書構造を実現させる「CSSグリッドレイアウト デザインブック」

2018年6月に発売されたエビスコムの「CSSグリッドレイアウト デザインブック」を読んだので、紹介したいと思います。
もちろん、ちゃんと全体のコードを1度手打ちして試してみました。

CSSグリッドの可能性とWebデザインの自由が広がる

この本を読んだ印象としては、やはり「HTML5&CSS3ステップアップブック」の発展版といった感じでしょうか。
「HTML5&CSS3ステップアップブック」ではパーツの横並べとかはフレキシブルボックス(Flexbox)も利用していましたが、「CSSグリッドレイアウト デザインブック」ではそれさえも全てCSSグリッドで行っており、「こんなところまでやっちゃうのかよっ!?」と思っちゃうくらい、HTML/CSS本としてはトガっているかもしれません。

また、大したCSSグリッドに関する説明もなく、いきなりつくりはじめていくので(巻末にはちゃんとCSSグリッドのリファレンスは付いています)、「HTML5&CSS3ステップアップブック」や「HTML5&CSS3デザイン 現場の新標準ガイド」を読んで、ある程度CSSグリッドを理解しておいた状態から入っていったほうがより分かりやすくなるかとも思いました。

まぁそれでも、完成見本の図では難しそうに思えたレイアウトもCSSグリッドを用いれば、意外と簡単に実装できてしまうというのが、やはりCSSグリッドの優れたところなのではないでしょうか。
(他のエビスコム本と比べると)サンプルでつくるデザインもおしゃれでかっこよいため、つくる際のモチベーションにもつながり、実際に自分の手でコーディングして進めてみてほしいと思います。

実際につくってみたサンプルのスクリーンショット

ほんとうに伝えたいのはHTMLの文書構造を意識したWebデザイン

この本を読んでいってみると分かるかと思うのですが、「CSSグリッドレイアウト デザインブック」で伝えたいのは単純にCSSグリッドの使い方やテクニックだけでなく、いかにHTMLとCSSを分離させて文書構造を意識したサイトの組み立てられるかというところにあります。

この本を読んで感心したのが、レイアウトやレスポンシブのために<div>のコンテナを追加したり、パーツの並びを変えたりするのではなく、CSSグリッドを利用することでシンプルなHTML構成の実現が可能になるという点です。

サンプルをつくっていくときもまずはじめに完成見本を見て、パーツごとに分けてページの流れ(動線)を確認し、HTMLに落とし込むという作業手順になっています。

サイトをつくっていくときに始めはある程度HTMLの構造を意識はしているつもりなのですが、思ったレイアウトを実現するために<div>を追加したり、パーツの並びを意図的に変えたりと、いつのまにかHTMLの文書構造を軽視しがちになっていることに気づかされました。

ただ、サンプルを作成してレスポンシブでデザインを整えていく流れが、主にタブレット → パソコン → スマートフォンという順番だったのが、個人的にはいまいちというか、気になった部分ではあります。
CSSグリッドの魅力を伝える本であるため、仕方ないところはもちろんあるかと思いますが、最近の環境を考えるとスマートフォン→ タブレット → パソコンもしくは、その逆の流れのほうが仕上げていく際にはスムーズなような気がしています。

CSSグリッドの世界へようこそ

この本では主に3つのレイアウト(6種類のデザイン)と、おまけみたいなナビゲーションのサンプルがあり、ステップ・バイ・ステップでCSSグリッドを学ぶことができるエビスコム本らしい仕上がりになっていて、個人的には満足な内容の一冊でした。

このように、はじめからしっかりとデザインが決められているレイアウトをつくっていく場合には大いにCSSグリッドが役立つでしょうが、汎用的(大衆的?)なサイトをつくっていこうとすると、現段階ではまだまだ難しいところや弊害もあるかと思います。
後からコンテンツを追加するかもしれない場合のメンテナンス性や、他の人も利用するといったときにうまく表示することができないといったトラブルなんかも起こりそうな気もしますし、IE11に対応するために古い規格のプロパティを使用しなければならないなどといった制約もあったりするので、しっかりとつくるまえの計画を立てることが大事となりそうです。

もし、CSSグリッドを積極的に使っていくなら、ときには思い切った割り切りも必要かもしれません。最近あたらしくなったエビスコムのサイトにもCSSグリッドが活用されていますが、IE11で表示させるとかんたんな最小限のレイアウトになっており、他ブラウザの使用を推奨するメッセージがあらわれます。
最近はスマホでサイトを見る人が増え、パソコン自体から見る人も減ってきているため、こういう思い切った手法も案外悪くないのかなぁと感じました。スマホ専用サイトも増えましたし……

エビスコムのサイトをIE11で見たとき、このように表示されます

この「CSSグリッドレイアウト デザインブック」は、CSSグリッドの世界の入り口へあなたを連れ出していってくれることができるでしょう。自由なWebデザインがつくれるようになったことで、よりデザインの魅力や必要性が高まってくるでしょうし、その考えたデザインを実装、実現するためのテクニックがつくる側の人にも求められてきそうです。