JavaScriptの勉強のために「スラスラ読める JavaScript ふりがなプログラミング」を読んだので、紹介したいと思います。
ていねい親切な大人も読めるプログラミング本
本の表紙に目指したのは「究極のやさしさ」と書かれてあるように、プログラムのコードにふりがなが振られてあり、また読み下し文で意味も説明してくれているので、コードが何と書いてあるのか理解しやすくてとても分かりやすかったです。
この本はJavaScriptの本になりますが、これからプログラミングについて勉強しようという方のはじめの一冊としてもピッタリだと思います。
コードにふりがなが振ってあること、本がコンパクトサイズであること、イラストや文字のフォントなどのデザインがやさしい雰囲気につくられているため、プログラミングに対する抵抗感やハードルの高さを感じることなく読み進めることができました。
また、コードを実行するときもChromeのコンソールに貼り付けて実行していくかたちだったので、エディタさえ準備すれば容易に取り組めるのも気軽にできて良かったですね。
ふりがなプログラミングと言うと子ども向けかとも思われがちですが、中身は意外としっかりしており、取り上げている題材が請求書についてだったりと大人でも読めるプログラミング本になっています。
なかでも総当たり戦組み当たりのアルゴリズムの考え方なんかはすごいなぁと思わずうなってしまいました。
読んでいて気づいたこと・気になったこと
ここからは「スラスラ読める JavaScript ふりがなプログラミング」を読んでいるときに気になったことを挙げてみました。
エラーがでたとき
P.037の変数kakakuに入れる数値を150に変更して3行あるソースコードを貼り付けて実行すると、私の環境では結果が変わらずエラーが表示されてしまいました。
はじめて勉強する初心者の方には、エラーが表示されるとたぶん戸惑うのではないでしょうか。
このエラーの解決策というか、ちゃんと結果を表示させるためにはエラー文を読み解く、理解する必要がありますが、この書籍内にも一応ちゃんとエラーを読み解くヒントが載ってあります。
それはP.054の「エラーメッセージを読み解こう①」で解説されているのですが、できればソースコードのすぐ後のページで紹介するとか、このページを読んでねという注釈や参照が欲しかったですね。
文章にもふりがながあるとよかった
説明の仕方もわかりやすくてよくできている本だと感じましたが、プログラミングの教科書として子どもでも読めるように、文章内の難しい漢字などにもふりがなが振ってあったりすると、なおよかったしれません。
シリーズ化・続編を期待
このふりがなプログラミングシリーズは他にもPython版などもありますが、プログラミングの世界への門戸を開く一冊となってくれるのではないでしょうか。
たいへん読みやすくて分かりやすかったですが、それでもオブジェクトとかプロパティとかの話題になるとこんがらがってしまったりするので、繰り返し読み込んで理解を深めていきたいと思います。
これだけていねい親切に解説してくれる本はなかなかないので、ぜひシリーズ化、より奥深い内容を取り上げたJavaScript版の続編も期待したくなるほど、わかりやすくて面白い内容で多くの人におすすめしたい本です。