私は技術書を選ぶとき、気になっている本でも一度書店で立ち読みして内容を確認して購入するタイプ。
ですが、このご時世。書店で立ち読みするのも憚られますし、そもそも立ち読みできる大きな書店は営業停止しています。
外にも出られず暇を持て余しているため、今回は気になっていたJavaScriptの本をネットで購入して読んでみました。
選んだのは「初心者からちゃんとしたプロになる JavaScript基礎入門」と「これからはじめる人のJavaScript/Vue.jsの教科書」の2冊。
どちらもこれからJavaScriptをはじめようという初心者向けの本となっています。
この記事では「初心者からちゃんとしたプロになる JavaScript基礎入門」と「これからはじめる人のJavaScript/Vue.jsの教科書」を読んでみて、どちらが最初の1冊におすすめか紹介したいと思います。
おすすめするなら「これからはじめる人のJavaScript/Vue.jsの教科書」
まずはじめに結論からいうと、最初の1冊には「これからはじめる人のJavaScript/Vue.jsの教科書」がおすすめです。
ひとつのチャプターごとにひとつのプログラムをつくりながら解説されているので、わかりやすいですし区切りやすいです。
特に最初の入りがていねいで、エディターのVisual Studio Codeのインストールや日本語化の仕方、オブジェクト指向の考え方についてもわかりやすかったです。
ただJavaScriptだけでなく、TypeScriptやVue.jsについても取り上げているため、後半になるにつれ徐々に難易度は上がっていきます。
1回読んだだけでは理解できないので、何度も読み返す必要がありそうです。
私はとりあえずJavaScriptをまず学びたいので、最後のVue CLIを使ったアプリの制作にはまだ手を付けていません。
「初心者からちゃんとしたプロになる JavaScript基礎入門」は初心者に易しくない
一方の「初心者からちゃんとしたプロになる JavaScript基礎入門」はというと、テキストエディタのおすすめは紹介していますが、Visual Studio Codeのインストールなどについては解説していません。
Lesson 1、Lesson 2までは何とかついていくことができましたが、Lesson 3になるとTodoアプリの制作に入ります。
ここからプログラムの記載量が一気に増えて難易度が上昇。私はここでつまずいてしまいました。
Todoアプリの挙動も微妙でいまいち馴染めなかったのも原因のひとつ。
さらにLesson 4のVue.jsの基本でもVue.jsを利用したTodoアプリの制作を学ぶので、Lesson 3でつまずいてしまうと先へ進めません。
同じTodoアプリでも仕様や見た目が違うのにも少しイラっとします。
この本は著者が複数いてレッスンごとに執筆者が違うため、影響が出ているのかもしれません。
JavaScriptとは関係ありませんが、Lesson 2の時点でnormalize.cssを使っているのに説明があるのはLesson 3になっていたりとチグハグな印象を受けました。
初心者に向けて書いてはいるのでしょうが、ちゃんと事前に初心者の方に読んでもらって確認しているのか疑問に感じます。
はじめはJavaScriptをみっちり勉強したほうがいいかも
「初心者からちゃんとしたプロになる JavaScript基礎入門」と「これからはじめる人のJavaScript/Vue.jsの教科書」はどちらもJavaScript、Vue.jsを一緒に学べる本になっていますが、JavaScriptの知識があいまいだとVue.jsを覚えるのも難しいと感じました。
ですので、初心者であればまずはJavaScriptだけを取り上げた書籍を読んだ方が良いと思います。
まずはJavaScriptの知識を磨いていくことが大事かもしれません。
そもそもJavaScriptに向いていないのか、はたまた自分に合う書籍が見つかっていないだけなのか…
まだまだ理想のJavaScript本探しは続きそうです。