あのエビスコムのWordPressテーマ制作本「WordPressレッスンブック」が、ブロックエディタ Gutenberg(グーテンベルク)に対応した「WordPressレッスンブック 5.x対応版」になって帰ってきました。
「WordPressレッスンブック 5.x対応版」は、“オリジナルのテーマをつくりたい” というあなたにおすすめのWordPress入門本です。
まずは座学でしっかり学んで知識を身につけるより、いきなり実習からチャレンジしたいというような方に合う書籍かもしれません。
ちなみにテーマとは、WordPressでつくるサイトの見た目(デザイン)を設定するためのモノで、無料で配布されているモノから有料で販売されているのもあります。
私とWordPressレッスンブックの想い出
まず「WordPressレッスンブック 5.x対応版」の紹介に入る前に、私と旧版である「WordPressレッスンブック HTML5&CSS3準拠」との想い出について語らせてください。
私がWordPressを学ぶときにはじめに読んだのが、エビスコムのWordPressレッスンブック HTML5&CSS3準拠でした。
関連記事:WordPress作成時に参考にした本:WordPressレッスンブック
エビスコム本を選んだ理由は、HTML/CSSを学ぶときに手に取った「HTML5&CSS3デザインブック」が面白くて衝撃を受けたから。
私はWeb制作の勉強をするためにこのWordPressレッスンブックを選んだので良かったのですが、WordPressは自分でテーマをつくってやるもんだとばかり思い込み、その結果これまでずっと自作テーマでサイトを運営してきました(笑)
でもそのおかげで、WordPress公式ディレクトリ掲載テーマをつくるまでのめり込むことになったわけで、きっかけを与えてくれたエビスコムのWordPressレッスンブックには感謝の気持ちしかありません。
私はそれ以来、エビスコム信者と化してしまいました……
WordPressレッスンブック 5.x対応版について
ここからは「WordPressレッスンブック 5.x対応版」のことについて書いていきます。
「WordPressレッスンブック 5.x対応版」は、白紙の状態のページからWordPressの機能やテーマの作り方をステップバイステップ形式で(一歩ずつ)学べる入門書です。
この本の対象者としてはWeb制作の勉強をしたい人、WordPress自作テーマをつくってみたい人、最新バージョンのGutenbergの機能について知りたい人などが挙げられます。
WordPressレッスンブックではHTML/CSSに関する解説はされていないので、知識に不安がある方は「フレキシブルボックスで作る HTML5&CSS3レッスンブック」を事前に読んで学習しておくことをおすすめします。
関連記事:「フレキシブルボックスで作るHTML5&CSS3レッスンブック」こそ真のHTML&CSS入門書だ
下記では、旧版の「WordPressレッスンブック HTML5&CSS3準拠」との比較、そして同じくエビスコムから2019年にKindle本としてリリースされた「グーテンベルク時代のWordPressノート テーマの作り方」との違いを比べながら、「WordPressレッスンブック 5.x対応版」について紹介していきたいと思います。
旧版「WordPressレッスンブック HTML5&CSS3準拠」との比較
2014年発売の旧版「WordPressレッスンブック HTML5&CSS3準拠」と新しくなった「WordPressレッスンブック 5.x対応版」との違いについて比べてみたいと思います。
2つの表紙を見てもわかるように、新しい5.x対応版は旧版を踏襲したデザインになっています。
懐かしさがあって私はこの表紙の見た目がスキ。気になったのでどなたが制作したのか調べたのですが、宮嶋章文さんという方みたい。私はこの方のカバーデザインが好みのようです。「WordPressデザインブック」の表紙も好きでしたし―
制作手順も旧版を踏襲しており、まずはブログ構造のサイトをつくってコーポレート風のトップページを作るという流れも旧版といっしょ。
サイトも旧版を引き継いだかのようなデザインになっており、ちょっと懐かしさを覚えました。(コーディングはモダンになってますけど)
旧版にあって新版で省かれたものとしてはコメント機能やカスタムヘッダーなどが挙げられますが、最近はコメントを必要としない場面も多く、カスタムヘッダーもGutenbergのブロックを使うことで補えるので、特に気にする必要はないでしょう。
グーテンベルク時代のWordPressノート テーマの作り方との違いWordPressレッスンブック 5.x対応版について
次に2019年にKindle版としてリリースされた「グーテンベルク時代のWordPressノート テーマの作り方(入門編)」との違いについて比べてみたいと思います。
関連記事:エビスコムの電子書籍用入門書「グーテンベルク時代のWordPressノート テーマの作り方(入門編)」
グーテンベルク時代のWordPressノートもWordPressレッスンブックと同様にオリジナルのテーマを作成しながら、WordPressの機能について学ぶことができます。
ただWordPressレッスンブックとの大きな違いはCSSでのレイアウト方法。
WordPressレッスンブック 5.x対応版ではフレックスボックス(Flexbox)が用いられていますが、グーテンベルク時代のWordPressノートではCSSグリッドを使ってGutenberg対応のテーマを作っていきます。
WordPressレッスンブック 5.x対応版 | グーテンベルク時代のWordPressノート テーマの作り方(入門編) |
---|---|
単行本 | Kindle |
フレックスボックス | CSSグリッド |
319ページ | 224ページ |
どちらのほうが良いかは一概には言えませんが、WordPressレッスンブックのほうがより初心者向きであると思いました。
グーテンベルク時代のWordPressノートよりもひとつひとつ丁寧に解説されている感じがしますし、ページ数も多いのでボリュームもあります。
またWordPressレッスンブックのほうが制作の過程の流れが秀逸です。白紙の状態から作成しながらGutenbergの機能やテーマのコードについても学べて、出来上がっていく様子を直に目で見て感じられるワクワク・喜びはぜひ実際に読んで体感してみてほしいです。
完璧ではないけれど最高のWordPress本だ
エビスコムの「WordPressレッスンブック 5.x対応版」は万人におすすめできる入門本になりました。コードの説明がより丁寧になり、白紙の状態からコードを書いてサイトを作りあげていくまでの流れがスムーズでさすが。感動を覚えるレベルです。
WordPressレッスンブック 5.x対応版は最新のバージョン5.3に対応したテーマ制作本の決定版。
やっていくうちにGutenbergの使い方もわかっていきますし、ローカル環境の設定の仕方やコンテンツデータの用意など、サポートもばっちりで安心して進められます。
入門書なのですべての機能・内容を網羅しているわけではなく完璧とは呼べないかもしれませんが、それでも最高のWordPress本であることは確か。
WordPressでオリジナルのサイトを作る楽しさを体感でき、新しいエディタのGutenbergがこんなに便利なんだということも実感できるはず。
この本から新たなエビスコム信者が生まれることをひそかに期待しております。